The White House
2009年10月24日付けの AP 通信によると,アメリカ合衆国のバラク・オバマ政権がホワイト・ハウスのウェブサイトをオープンソースプロジェクトの Drupal によるサイトと入れ替えたと発表しました。
ホワイトハウスのメディアディレクター Macon Phillips 氏は「私たちは,より多くの人々からサイトに意見を寄せてもらえるようなテクノロジー・プラットフォームを手に入れた」と語ったそうです。「これは最先端のテクノロジーであり,政府もそれに参加しているんだ」
F&T 岩田がとくに注目したのが,2カ所あります。まずは以下の部分。
Open Source for America の Terri Molini 氏は「世界中の人々が(Drupal のようなオープンソースソフトウェアの開発)コミュニティに参加していて,開発の最初期からずっとソースコードを精査しているので,開発のプロセスに安全性が根本的に組み込まれているんだ」と語っている。また,政府の内外の専門家たちは,公に書かれたコードというのはセキュリティリスクを抱えるように見えるかもしれないが実は全く正反対だと主張している。というのは,プログラマーたちが協力してエラーやウェブサイトを悪用するような機会を探して(それらを修正して)いるから,最終的なプログラムは安全になるというわけだ。たとえば,数十人のプログラマーたちが問題を探そうとするかわりに,(オープンソースプロジェクトでは)数千人のプログラマーが常にプログラムを修正し,潜在的な落とし穴を探しているのだ。
つまり,今回のサイトリニューアルにおいて Drupal を選択した最大の理由の一つが,その安全性だったと言っているんです。
もう一つのポイントが,
上下院の合同会議においてオバマ大統領が医療保険に関するスピーチを行った際,6万人がその様子を見守っていた。そしてその3分の1がオンラインに残り,政府当局者とそのスピーチについて語り合った。しかし,限界があったのだ。この話し合いを可能にしたプログラムは,人気のあるソーシャルネットワークサイトである Facebook 向けに開発されたものだったのだ。
「WhiteHouse.gov を訪れる多くの人々が,職員と,そして訪れる人々同士で深くかつ有意義に関わりあえるように,私たちはツールを改善したかったのです」と Philips は語った。
という部分です。最初の段落で言う「限界」というのがどういう限界だったか分かりませんが,Drupal の(おそらくはコミュニティ構築を強力に支援する)機能面も Drupal を選んだ要因の一つだったことが伺えます。
おそらくは最も優秀なハッカーたちから最も頻繁に乗っ取りの標的にされるウェブサイトの一つであるホワイトハウスのウェブサイトが Drupal に切り替わったというのは,Drupal の優位性を示す一つの証拠だと思います。
参考 URL:
White House opens Web site programming to public - Yahoo! News(英語)
